シナリオ005 異変


 


 幻想郷は全てを受け入れる。


それは―――――――――――






 ―――――――――――カシャン
 


 
 ―――――――ッ!! 
 

 「これは・・・まさか――――――」
 

 幻想郷の空に、突然の亀裂。

 
八雲紫はうつらうつらと、清明の頃に甘えていた。
 
「支度をしなさい、藍」



 「異変、ね」
 「異変、か」



六つの目が、その剥がれ落ちる空を見つめていた。


















現実世界 三月十一日 京都某骨董品店





―――――――ぴくっ!
 

「んっ? どうしたのメリー?」


「ううん。・・・・・・なんでもない」



ひび割れ欠けた骨董品の鏡がどうしても気になった。


別に欲しいとか、そういうんじゃなくて。


そのひびの『境界が』―――――――


「ただ、気になっただけ」



欠けた鏡はただ静かに、紫色の瞳を写しているだけだった。


「んなにやってんのよ~、早く行きましょー雪降ってきたよ~」

ぶーぶー。いつもどおりね。蓮子ってば。
私は羊よりウサギのほうがいいかな。今年の干支、だっけ?


それはさりとて、何かが足りない。

『越えてもいないし、こちら側にもいな・・・い?』




何か―――――――――








夢は現。

現に惑いて夢を見る、

夢を想いて詩を綴る。

歩みを止めずにいられぬものへ。

覗く鏡に映るは現 それはただ、想い想えばこそ

ただ降るは砕けた空の欠片と夢と

その現は見、夢想う

語り語るは人の性

知らぬ知らねど人の罪

綻び見えるは何者か

解きて時凪ぐ春風は、

夢と現を結わえて繋ぐ


砕けた鏡を飲み込みながら。

詠う詩に酔え、人と人









「いやな予感がする」







 『これは、あなたの物語』















――――――――――さて、こっちの世界は始めてね。


                              少女祈祷中・・・ Now Loading....
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